共に育みあう共育社会へ

学童保育での実践、地方でのキャリア教育、多世代間の学びなど『人の学び』に関わることの記録

「情報格差」ビジネスに囲まれている私たち

今ある世の中のほぼ全てのビジネスには「情報格差」が利益の源泉になっている。

楽天Amazon、ヨドバシ、ビックカメラや価格コムなどで調べるスキルと時間がある人は底値とサポート等を調べて購入するし、時間がなかったりスキルがない人は近所の電気屋さん「処分価格!」「大安売り!」という文字を信じて買う。

講師業やコンサルタントも、基本的にクライアントが知らないことを教えること、出来ないことが出来ることによってお金をいただいている。情報格差があるから成り立つ仕事。(私も収入の半分はここでお金をいただいている状態)

料理研究家、片付け研究家、とか色々ある「〇〇研究家」も他の人が知らないことを知っている(=〇〇に関する情報格差がある)から成り立つし、受験業界だって、自分が知ってる情報以上の最新の情報と最新の対策が打てると思うから(=受験に関する情報格差がある)親は通わせる。

www.ted.com
というTED talkで、最後に

一番のメッセージは、
世界を救うのは、テクノロジーではなく 私たち自身であり
テクノロジーが役に立つということです。
ここにいる皆さんにも経験があるでしょう。
人類のエネルギーが テクノロジーを動かすのです。
世界をより良くするために そのエネルギーを使おうではありませんか

というメッセージに考えさせられました。「テクノロジー」と書いてある部分を「情報」に置き換えても同じでしょう。

世界を救うのは、テクノロジーでも情報でもなく「私たち自身である」

 

情報格差を活かしたビジネスはすぐには無くならないでしょう。
「お金」という意味では、まだまだ情報格差を利益の源泉にしたビジネスは生まれるでしょう。

でも
一人ひとりの人生としては「よりよく生きたい」ということが究極目的であり、そのために「情報格差を使ったビジネス・サービス」が手段として存在し、それにお金を払う人が存在するという構図のはずなのに、社会に手段が溢れ過ぎて目的化していないだろうか。

自分の目的を見失ったり、手段に翻弄されると、疲れてしまう経験は誰しもあるはず。

だからこそ、一人ひとりが今、何に時間とエネルギーを注いでいるのか。
それは何を得たくてやっているところなのか、今の立ち位置を見つめることからから始めよう。